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【製品説明】
MC型ステレオカートリッジ「DL-103」は、1963年(昭和38年)にNHKがFMステレオの実験放送を開始するにあたり、忠実な再生を行うための優れた音響的性能と安定度・信頼性などの放送機器として要求される厳しい仕様を満たすカートリッジとして、デノンがNHKの協力を得て開発したものです。以降、国内のほとんどの放送局でDL-103が使用され、放送局用のスタンダード・カートリッジとなりました。そして、DL-103を自宅の再生システムでも使用したいというオーディオファンの声に応えるかたちでコンシューマー市場での発売が開始されたのが1970年のことです。
以来、創立110周年を迎える2020年の現在に至るまで半世紀以上の長きに渡り、DL-103は放送用のスタンダード・カートリッジとしてその仕様を変更することなく生産・販売されてきました。現在も福島県にある自社工場「白河オーディオワークス」において厳格な品質管理の下で一つ一つ手作業で作られています。この度発売される110周年記念モデル「DL-A110」は、DL-103のカートリッジはそのままに、DL-103の性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様です。また、110周年記念モデルに相応しい、特別仕様の110周年記念ロゴプレート付きの収納ケースとヘッドシェルと同色の針先清掃用ブラシが付属しています。
主な特長
半世紀以上に渡って放送業界を支えるスタンダード・カートリッジ「DL-103」の110周年記念バージョン
DL-103の性能を引き出す専用ヘッドシェル
110周年記念ロゴプレート付き収納ケース&針先清掃用ブラシ付属
110周年記念モデル専用カラー、グラファイト・シルバー
5年間の無償保証サービス (※針の磨耗や、お取り扱い中の不注意による針の破損等は保証の対象にはなりません。)
DL-103の性能を引き出す専用ヘッドシェル
1960年代にFMステレオ放送用に開発されたオリジナルのヘッドシェルを忠実に再現した専用のヘッドシェルが付属しています。ユニバーサルタイプのトーンアームに取り付け可能で、DL-103に最適な寸法および形状であるため、カートリッジを理想的な位置に確実に固定することができます。樹脂製のヘッドシェルはわずか6gと軽量で、不要な振動を抑え、深みのある低音と繊細で透明感の高いサウンドを両立します。
主な仕様
発電方式 ムービングコイル(MC)型
出力電圧 0.3mV (1kHz、50mm/sec、水平方向)
左右感度差 1dB以内 (1kHz)
左右分離度 25dB以上 (1kHz)
電気インピーダンス 40Ω ±20% (1kHz)
負荷抵抗 100Ω以上 (トランス使用の場合 40Ω)
コンプライアンス 5x10-6cm/dyne (100Hz レコード使用)
針先 0.2mm 角ソリッドダイヤ
針先半径 16.5ミクロン (0.65 ミル)
針圧 2.5g ± 0.3g
再生周波数範囲 20Hz ~ 45kHz
質量 18.5g (ヘッドシェルアダプターを含む)
付属品 針カバー、針先清掃用ブラシ、取扱説明書、データシート