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【製品説明】 メーカーWEBサイトより)
精緻を極めた“ピストンモーション”へ
振動板素材の歴史を振り返ると、紙から始まり、金属・複合素材へと進化を遂げてきました。
しかし、振幅の大きい低域までをひとつの素材でカバーするという条件は、多くの素材にとって突破できない壁でした。
そこでTecnologia e Cuoreは、低音も高音も同一の素材で構成できる、三菱電機の革新素材「NCV-R*振動板」を採用。
高い伝搬速度を持ちながら、適度な内部損失により固有音を抑制するという二律背反ともいえる二つの要素を、高い次元で両立する革新的な素材です。
カーボンナノチューブと数種類の樹脂を最適に配合することにより、樹脂素材でありながら金属であるチタンを凌ぐ6300m/sの伝搬速度と、紙と同等の適度な内部損失を持ち合わせています。
世界最高レベルの高速射出成型機により、13cm/16cmのウーファーと、80kHzまで再現できる30mmドーム&コーン形トゥイーターを開発しました。
※DIATONE、NCV-Rは三菱電機モビリティ株式会社の登録商標です。
伝搬速度が再生音に及ぼす影響
「伝搬速度」とは物質の中を伝わる音や振動の速さのこと。
スピーカー振動板の場合、伝搬速度が速ければ速いほど、振動発生源であるボイスコイル接続部から振動板外周への音振動到達のタイムラグが少なくなります。その結果、振動板全体が正確に空気を駆動し、音を忠実に再現することが可能に。
NCV-R*は、チタンを超える高い伝搬速度と、紙と同等の内部損失を両立させることで、まるでアーティストが目の前で演奏しているかのような“実在感”と“リアルな音像描写”を実現しました。
カップ積層型カーボンナノチューブ
トゥイーターとウーファー双方に、分散性と樹脂との親和性に優れた「CSCNT(カップ積層型カーボンナノチューブ)」を採用した振動板“NCV-R*”を搭載。
CSCNTは、従来のMWCNT(多層型カーボンナノチューブ)を凌駕する高密度構造と引張弾性率を備え、素材本来の剛性とレスポンスを一段と高めることに成功。
さらに、CSCNTと樹脂との配合比を精密に検討し、構造共振を抑え込むことで素材が持つ潜在性能を最大限に引き出しました。その結果、 6300 m/sという極めて高速な伝搬速度と、ハイエンド再生に不可欠な適度な内部損失を高次元で両立しています。
ダブルネオジウム構造
磁気を極めて音を研ぎ澄ます
現在、スピーカーでは容易に入手可能なフェライトマグネットが主流ですが、当社のスピーカーにはトゥイーター、ウーファー双方に高い磁気エネルギーと消磁しにくい特性を持つネオジムマグネットを採用。
フェライトに比べて、ネオジムは同体積・同重量でより強い磁界を生み出せることが知られています。
かつては熱に弱いという課題がありましたが、近年マテリアルの進化により耐熱特性が向上し、ウーファー用にも搭載が可能となりました。
さらに、ボイスコイルの駆動位置によって磁束密度の分布が非対称になると磁気歪が発生し、駆動力変化や音の濁りの原因となります。
そこでダブルネオジムマグネット構成を採用し、高い磁気エネルギーを確保しながら低歪を実現。
結果として、クリアで力強い駆動を実現しました。
渦電流対策のプレートカット磁気回路
磁器回路のプレートを内周から外周にかけてカットすることで、渦電流が交流歪に与える影響を効果的にキャンセルさせることで、歪を低減。
この対策により、測定器上では捉えきれない“聴感上のS/N”が著しく向上し、音の透明感・繊細感を高めています。
30mmドーム&コーン形トゥイーター
トゥイーターにおいても、ウーファーと同一素材であるNCV-R*振動板を採用。磁気回路は、外磁型構造のネオジムマグネットを搭載しています。
また、f0(最低共振周波数)付近でのインピーダンス上昇を抑えて周波数特性を平坦化させるため、磁性流体を採用。 6種類の磁性流体から、飽和磁化が高く、粘度が低く、応答性に優れたものを選定しました。
加えて、ウーファー同様にプレートカット磁気回路もトゥイーターに採用し、制御した磁気回路設計により聴感上のS/N向上に寄与しています。
ネットワーク回路
素材と構成が音を解き放つ
ウーファーのハイカット回路には、大型カットコアのコイルを採用。
空芯コイルに比べて直流抵抗(DCR)が格段に低く、さらにコア材には通常の珪素鋼板でなく、高性能アモルファスコアを特注開発し、ワニス含侵+熱処理を施すことで微細な振動も抑制。
一方、トゥイーター側には、真空含侵処理を施した空芯コイルを特注製造。
トゥイーターとウーファーが同一振動板を使用していることにより、音色の統一だけではなく、各ユニットの能率(感度)が揃っているため、トゥイーター用アッテネーター(抵抗)が不要となり、ネットワーク回路をよりシンプルに構成できるというメリットもあります。
アモルファスコアコイル
800/1000V 高耐圧フィルムコンデンサー採用
スピーカー用ネットワークにおいて、一般的には400V以下の耐圧コンデンサーが使われることが多いなかで、今回は800/1000V(62Bのみ)の高耐圧コンデンサーを採用。
高耐圧になると内部の絶縁膜が厚くなり、それに伴う誘電吸収の低減や低ESRによって、音の立ち上がりの鋭さに加えて、立下りの余韻と透明感がが明らかに増し、よりクリアで細やかな音像を実現します。
ネットワーク内部配線
スピーカーユニットからネットワークまでの配線材には、英国CHORD社の“Sarsen”を採用。また、ネットワーク回路内の素子間配線には、Acoustic Revive社の“Triple C”単線を搭載。
これにより音抜けの良さを追求しています。
エンクロージャー
ロシアンバーチ エンクロージャー
精密に設計されたキャビネットが
音場を一段押し上げる
新開発の16cm/13cmウーファーと組み合わせるエンクロージャー容積は、小型スピーカーとしての使いやすさを追求しながら、かつスケール感ある低域再生を実現するため、バスレフ方式を採用。
定在波対策やポートの最適チューニングは、シミュレーションだけでなく数種類の試作を重ねて容積を決定。
16cm用には13L、13cm用には6Lの容積とし、フロントバッフルには「サーフェイスカット」を採用しました。これにより、音の回折による影響を排し、指向性の改善と音場感の向上を図っています。
バッフル板は最も音質を決定する要素であることから、30mm厚のロシアンバーチを採用。木目が詰まって硬質で、適度な粘りも併せ持ち、制振力が高く、スピーカーユニットを強固に保持することで、豊かな音の響きを実現しています。
特注専用入力端子
端子部において微細な信号ロスを防ぐため、Yラグやバナナ端子に対応した真鍮製大型入力端子を採用。
吸音材
一般的な吸音材では“吸いすぎ”により音楽の躍動感を阻害するケースもあるため、吸音材=悪という図式が生まれることもあります。
しかし、エンクロージャー設計における適度な吸音材使用は必要であると考え、吸音材の選定は「素材入手/順列組み合わせによる試聴」を繰り返すことが唯一確実な方法であり、経験値に左右されます。
今回は天然素材の絹や、美術品修復で用いられる和紙など、数種類を独自に組み合わせて用いています。
SPEC
方式:2ウェイスピーカーシステム、バスレフ方式、ブックシェルフ形
スピーカーユニット
ウーファー:130mm NCV-R* コーン形
トゥイーター:30mm
定格インピーダンス:4Ω
質量:5.1kg
外形寸法:W174×H302×D210mm
最大入力:90W
再生周波数特性:42~80000Hz
出力音圧レベル:86db (2.83V.1m)
付属品:サランネット、取扱説明書